PR

歴史ある街並みが美しいイギリス。観光やビジネス、留学など多くの目的で訪れる人が後を絶たない人気の国ですね。

イギリスはほとんどの場所でクレジットカードが使えますし、例え1ポンドほどの買物でもカード支払いで問題ありません。
地下鉄の券売機などでもクレジットカードが使えます。

現金が必要になる時と言えば、チップを払う時などでしょうか。
レストランなどでは、会計時にカードで支払う時に一緒にチップ分も含めて支払えば良いですが、タクシーやホテルで荷物を運んでもらった時などは現金が必要になります。

カード先進国と言えども、現金を全く持っていないのはやはり不便・不安を感じることになりそうです。

では、両替というと、一般的には空港で済ませる人が多いですが、円からポンドへの外貨両替レートが本当に安いのはどこなんでしょうか。

空港から金券ショップ、外貨両替宅配店まで、実際に16の店舗と方法でレートを調べて安かった順にランキングでご紹介します。


英ポンドの相場とお札・コインについて

イギリスで利用されるポンド/パウンド(pound)は、正式にはスターリング・ポンドと呼ばれます。
通貨記号は £です。

2018年現在(4月時点)の1スターリング・ポンドは約148円です。

紙幣 5ポンド、10ポンド、20ポンド、5ポンド
貨幣 1ポンド、2ポンド、50ペンス、20ペンス、10ペンス、5ペンス、2ペンス、1ペニー

補助単位はペニー(penny)で複数形はペンス (pence)。1ポンドは100ペンスになります。

300ポンド両替してレートが安かった店まとめ

レートの差がわかりやすいように、300ポンド(44,000円程度)に両替した場合で比べています。

外貨両替の手数料はどこもレートに含まれていました。調査日は2018年4月18日です。

調査した両替方法・店舗は

  • 成田・羽田空港の銀行系両替所
  • 銀行の支店
  • 外貨両替専門店
  • 金券ショップ
  • 外貨宅配業者
  • クレジットカードの海外キャッシング

の6カテゴリー、合計16通りの方法(店舗)です。

早速、調査結果を発表しましょう。各カテゴリーごとに一番安い店舗を抜粋し、まとめて一覧表にしています。

金券ショップ
(アクセスチケット)
¥45,687

手数料の差 620円
クレジットカードの海外キャッシング
(エポスカード)
¥46,307

手数料の差 2,228円
外貨宅配業者
(ドルユーロ)
¥48,535

手数料の差 455円
外貨両替専門店
(GPA)
¥48,990

手数料の差 270円
成田・羽田空港の銀行系両替所
(SMBC信託)
¥49,260

手数料の差 30円
銀行の支店
(みずほ銀行支店)
¥49,290

最安は金券ショップの「アクセスチケット」で、次にクレジットカードの海外キャッシング(詳細は後述)が続きます。

空港の銀行系両替コーナーを基準として考えると、最安のアクセスチケットは3,573円安く最高値の銀行の支店は30円高いという結果となっています。

数字だけを見ると、金券ショップが安くてお得と思いがちですが、金券ショップはデメリットも多く(こちらも詳細は後述)、おすすめな両替方法とは言いにくいです。

英ポンドの場合、現実的には

  • クレジットカードの海外キャッシング

がお得で手間のかからない両替方法と言えるでしょう。

それでは、個別の各カテゴリーのレート詳細を見ていきましょう。


【第1位】英ポンド両替の最安は「金券ショップ」

一番安いのは金券ショップでした。

中でも特に安かったのが、アクセスチケットの新宿西口店と新宿大ガード店です。

45,687円
(成田・羽田空港の銀行系両替所より3,573円安い)

調査したすべての金券ショップを安い順に並べてみました。

アクセスチケット
新宿西口店・新宿大ガード店
¥45,687
ドルレンジャー
新宿西口店
¥46,425
ドルレンジャー
東京駅前店
¥46,824
大黒屋
新宿南口店
¥48,828

アクセスチケットが飛び抜けて安く、ドルレンジャー(チケットレンジャー)、大黒屋と続きます。

ドルレンジャーは新宿西口店と東京駅前店を調べましたが、金券ショップ激戦区の新宿西口の方が安くなっていました。
最大手の大黒屋は他の金券ショップに比べると高めでした。

金券ショップは確かに安いですが、デメリットもあります。

まず、どこの金券ショップでポンドの扱いがあるのか調べる手間と、わざわざそのお店に行く交通費がかかります。

また金券ショップは競合店の価格調査をしっかり行っていて、1日に何度もレートが変更されるそうですし、わざわざ金券ショップに行っても、その時のレートがいつも安いとは断言はできません

その上、実際行ってみても、タイミングが悪ければポンドが売り切れていた、ということだってありえます。

レートは良くても金券ショップは注意が必要

金券ショップでは、店が買い取りしたポンドを販売しています。そのため、いつもポンドを扱っているわけではなく、在庫があっても基本的には少額です。

別の日に店をチェックしてみると、ポンドは見事に売り切れでした。

両替レートが良いからといって、金券ショップでまとまった金額を両替するのは現実的に難しいようです。

【第2位】クレジットカードの海外キャッシング

知らない人も多いですが、海外のATMで日本のクレジットカードを使って現地通貨を引き出すことができます。

海外キャッシングと呼ばれるもので、カードの支払日に利息を含めた金額が引き落としされるのですが、利息を含めてもそのレートはほとんどの外貨両替方法よりもかなり割安です。

エポスカードを使った今回の英ポンド両替では、

46,307円
(成田・羽田空港の銀行系両替所より2,953円安い)

という結果になりました。

エポスカードは、海外キャッシングの利息が初回30日分無料でお得なおすすめのカードです。

エポスカード 2,000円分ポイントプレゼント中(今だけ) エポスカード シルバー

ATMは空港には必ずありますし、ロンドンなどの都市部では街中の至るところにあります。

海外キャッシングがさらにお得なカードも紹介しているので、こちらの記事もチェックしてみてください。

icon-chevron-circle-right 【海外キャッシング手数料比較】外貨両替よりクレジットカードがおすすめ

【第3位】外貨宅配業者(ドルユーロ)

外貨両替の宅配サービス「ドルユーロ」

英ポンドの両替のレートで第3位になったのが、外貨を宅配で届けてくれる外貨宅配業者です。

48,535円
(成田・羽田空港の銀行系両替所より725円安い)

調査したのは外貨宅配専門業者のドルユーロと、宅配に対応している金券ショップの大黒屋、トラベレックスです。

まず、送料や配送方法の違いのまとめです。

ドルユーロ 送料400円。10万円以上の両替で無料に。代引きは送料700円。
大黒屋宅配サービス 送料700円。振り込みのみ。
トラベレックス 送料1,000円(振込・代引きとも)。10万円以上の両替で無料に。

レートの比較は送料込みの金額で、代引きのみの業者もあるため振込手数料は無視しています。

ドルユーロ ¥48,535
大黒屋 外貨宅配 ¥49,783
トラベレックス オンライン ¥50,215

トラベレックスの外貨宅配は10万円以下の両替では送料が1,000円もかかりますが、その送料分を差し引いてもかなり高くなってしまいました。

【第4位】外貨両替専門店「GPA」

空港には銀行系列以外の外貨両替所がありますが、成田空港グループの「GPA」と、世界最大の外貨両替専門店「トラベレックス(Travelex)」の英ポンドのレートを比較したところ、GPAが最安で、第4位にランクインしました。

48,990円
(成田・羽田空港の銀行より270円安い)

調査した外貨両替専門店を安い順に並べてみます。

GPA ¥48,990
トラベレックス オンライン ¥49,215
トラベレックス 新宿西口店 ¥50,052

トラベレックスオンラインとは、オンラインで事前に購入し、空港で受け取った場合に適用されるレートです。

トラベレックス店舗のレートはオンラインより基本的に悪く、今回の調査でも5万円を超える高い結果でしたが、店舗利用だけのメリットもあります。

メリット クレジットカード(JCB)で外貨両替できるため、支払いを翌月以降に繰り越せる。ポイント分も実質割引になる。

クレジットカードのショッピング枠を使って外貨両替ができるというのは、他にない大きな特長です。

分割払いにすれば、さらに支払いを遅らせることもできますし、お金にあまり余裕がないという場合は利用する価値がありますね。

【第5位】成田・羽田空港の銀行系両替コーナー(SMBC信託)

空港の外貨両替コーナーは、誰でも利用したことがある、一番便利で使いやすい両替所でしょう。

今回は、羽田空港の出発ロビーで歩いて15秒ほどのところにある「みずほ銀行」と「SMBC信託銀行」の両替コーナーで調査を実施しました。

SMBC信託銀行 ¥49,260
みずほ銀行 ¥49,290

SMBC信託銀行とみずほ銀行の差は30円とわずかでした。
英ポンドの場合、空港の両替所のレート比較をしても、ほとんど節約できることはなさそうです。

銀行系の両替コーナーは空港以外にもあり、レートはどの店舗でも同じなので、為替レートが円高ポンド安の時期を見計らって両替するのはよいかもしれません。

みずほ銀行
外貨両替ショップ
大手町、銀座、池袋、渋谷、新宿、新宿西口、阪急梅田、秋葉原、鎌倉、新宿駅東南口、立川、東武川越、浜松町、原宿、東京駅八重洲口
SMBC信託銀行
外貨両替コーナー
浅草、秋葉原、有楽町マリオン、銀座、六本木、渋谷、二子玉川、新宿、新宿西口、池袋、横浜

【最下位】銀行の支店(みずほ、三菱UFJ、三井住友)

大手都市銀行の支店で英ポンドを両替した場合のレートも調査しましたが、空港にある銀行系の両替コーナーよりも悪いレートでした。

49,290円
(成田・羽田空港の銀行より30円高い)
みずほ銀行 ¥49,290
三井住友銀行 ¥49,293
三菱UFJ銀行 ¥49,593

最安のみずほ銀行と三菱UFJ銀行との差は303円。
銀行の支店では、外貨両替以外にたくさんの業務があるので、外貨両替は空港の銀行系両替コーナーでしてほしいのかもしれませんね。

銀行の支店で外貨両替するのはもったいないということを覚えておきましょう。

英ポンドは空港で少額両替、後は必要な時にキャッシング

英ポンドにおいては、今回調査した限りでは、海外キャッシングが一番お得と言えるでしょう。

クレジットカードがメインで、現金を使う予定がほとんどないようでしたら、空港で少額両替して行き、後は必要になった時に現地でキャッシングするのが良いのではないでしょうか。

金券ショップ「アクセスチケット」はかなり安かったですが、金券ショップでの両替は前述した通りデメリットも多いですし、しかも少額の両替、例えば1万円ぐらいの両替でしたら、空港に比べて800円程度の差です。金券ショップに行く交通費や調べる手間を考えたらそれほどお得とは思えません。

それでは、記事のまとめです。

  • 英ポンドの両替は少額なら空港でOK(銀行系より専門店GPAの方が安い傾向あり)
  • 現地ATMで海外キャッシングするのが一番お得

イギリスに行くときのために、ぜひ覚えておいてください。

ドルから台湾ドル、韓国ウォン、タイバーツまで、12通貨の調査結果はこちらの記事でまとめています。

【外貨両替レート20店舗比較】手数料がお得なおすすめは銀行?大黒屋?