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海外旅行保険が付帯するクレジットカードを複数枚持っていると、補償の上限額は合算され、上乗せできます。
この技を使うことで、一般の有料旅行保険に匹敵する保険に無料で入れるようになるのです。
補償額の合算についてのポイントと注意点について詳しくご説明しましょう。
カードをたくさん持つほど治療費は合算できる
海外旅行保険付帯のクレジットカードを複数持っていた場合、保険金の上限金額は合算されます。中には「カード会社のサイトに合算できないと書いてあった」と思う方もいるかもしれませんが、それは誤解です。
カード会社の説明などには『海外旅行保険が自動付帯されているカードを複数枚お持ちの場合、それらのカードの死亡障害・後遺障害保険金額のうち最も高い保険金額を限度とし、按分して保険金をお支払いします。』 といったことが書かれているでしょう。
パッと読むと高いほうの保険金額が上限になるのかな、という印象になりますが、これは死亡障害・後遺障害保険金に限った話なのです。それ以外の、治療費や携行品損害、個人賠償、救援者費用といった保険金は、合算されます。
つまり以下のようになります。
カード 1枚目 |
カード 2枚目 |
合わせると | |
---|---|---|---|
事故死亡・ 後遺障害 |
500万円 | 3,000万円 | 高いほうの 3,000万円 |
治療費 | 200万円 | 300万円 | 合計500万円 |
携行品損害 | 20万円 | 30万円 | 合計50万円 |
賠償責任 | 2,000万円 | 3,000万円 | 合計5000万円 |
救援者費用 | 100万円 | 200万円 | 合計300万円 |
2枚だけでなく、3枚、4枚とカードが増えても同じように合算できます。特に使う可能性が高く、さらに国や場合によっては高額化が心配される障害疾病治療も、複数枚のカードでしっかり備えれば安心です。
しかし上記のとおり、そのことをぼかしているカード会社は多いです。
また保険会社も『カード保険は必ずしも合算できるわけではないので、十分な補償のためには別途保険に加入するのが安心』などとセールスしてるところもあります。嘘を言っているわけではないのですが、鵜呑みにすると無駄な出費をしてしまうかもしれません。
もちろん、きちんと合算できる旨を説明している会社もあり、そういう会社は好感が持てますね。
確かに、アメリカ、中でも医療費が高騰しているニューヨークなどでは、病気になったら数百万~数千万円の治療費がかかることもあります。そういった土地へ長期間滞在する場合などは、カードを複数枚持っていても不安を感じる方もいるでしょう。
そんなときにはカード付帯保険と一般の保険とを組み合わせるのもおすすめです。
しかし多くの場合、海外旅行保険での医療費は300~400万円程度を備えていれば安心ですから、カードを複数枚持っていればOKと言えます。
ちなみに、カード付帯保険と一般の保険も、死亡・後遺障害以外は合算できます。渡航先や期間などの都合で一般の保険に加入する場合も、カード付帯保険の内容を考慮すると加入保険料を節約できるかもしれません。
キャッシュレス診療も上乗せできる?
キャッシュレス診療ができるカードを複数枚持っていた場合、キャッシュレス診療の上限ももちろん合算されます。
ただし、キャッシュレス診療のあるカードAとキャッシュレス診療のないカードBという組み合わせの場合は、キャッシュレス診療の上限はカードA1枚分です。それを上回る治療費の支払いとなった場合は、まず自分で立て替えることになります。
この時、お金が足りないと治療してもらえないのでは・・・と心配になるかもしれませんが、病院がカード払いに対応していれば、カードで支払い、帰国後に支払われたカードBの保険金をカード利用分に充てれば大丈夫です。
こういった場合は、カード払いが出来る病院を紹介してもらうこと、カード払いの上限を増やしてもらっておくのがポイントとなります。
保険の補償額を上乗せするカードの選び方
では、複数のカードで海外旅行保険を用意する場合、どんなカードを選べば良いのでしょうか。
簡単に言えば、お好きなカードで構わないのですが、ポイントとして年会費と付帯条件があります。
クレジットカードの付帯保険でしっかり備える大きな理由として、保険費用の節約が挙げられるでしょう。複数のカードでしっかり備えたいからとたくさんのカードを持って、その年会費が多くかかってしまったら本末転倒ですよね。
ずばり、保険の上乗せのためのカードは、以下の2つのポイントを満たすことが重要です。
- 年会費無料であること
- 海外旅行保険が自動付帯であること(カード支払いがなくても適用される)
利用付帯のカードを複数持っていても、その全てで付帯条件をクリアするのは難しいですし、出来たとしても面倒です。うっかり条件を忘れてしまったら、そのカードの保険は使えません。
3ヶ月以上の長期滞在であえて利用付帯カードを使う、といった限定的な場合以外は、自動付帯カードを選びましょう。
年会費無料・自動付帯となると数が限られます。
当サイトでご紹介している「『年会費無料』の海外旅行保険付きカード」なら年会費はかからず、持っておくだけで保険いらずにできておすすめです。
カード1枚で子供・家族も補償される海外旅行保険付きクレジットカードも合わせてチェックしてみてください。
国際ブランドや引受保険会社は合算に関係ある?
複数枚のカードで保険を上乗せする場合、「国際ブランド(VISAやJCB、マスターカードなど)が同じだと合算できない」とか、「同じ保険会社のものだと意味が無い」というような噂もあるようです。
しかし結論からいうと、国際ブランドや引受保険会社は関係ありません。
クレジットカード付帯の保険は保険会社とカード会社の契約で、カード1枚につき1契約です。保険会社やカード会社が同じでも、あるいは違っても、カードの枚数分の保険契約があるというだけなので、会社の組み合わせなどは関係ありません。
ただし「デュアルカード」「デュアルスタイル」などと呼ばれるクレジットカードは、2枚で1つ。本来1枚のカードを2つのブランドで使えるようにしたものなので、保険契約は1契約と考えられ保険の上乗せにはなりませんので、留意してください。
いざ保険を使う時の手続きは
まず、旅先でケガや病気、盗難などのトラブルがあったら、カード会社の保険窓口に連絡をします。連絡するのは、持っているカードのうちどれでもOKです。
その窓口で、他にも保険付帯のカードを持っていることを伝えましょう。そうすると、それを考慮して手続きなどを進めてくれます。中には、他のカードの分の書類なども取りまとめて処理してもらえることもあります。
場合によっては、他のカード会社に自分から連絡して欲しい、と言われる事もありますが、それぞれに連絡をして複数のカード付帯保険を利用する旨を伝えればOKです。
とにかく「複数カードを持っています」というのをしっかりと伝えましょう。
きちんとカードを選び組み合わせることで、コストゼロでも十分な備えができます。浮いたお金としっかりとした保険で、旅をより楽しみたいですね。