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後払いにならない安心感が人気のデビットカード。デビットカードにもクレジットカードのように海外旅行保険付帯のものがあるのか調べてみました。
INDEX
デビットカードとは
デビットカードはキャッシュレスで支払いができるカードで、クレジットカードのように使用します。
クレジットカードとの大きな違いは以下の2点です。
- 利用額は銀行口座から即時引き落とし(1回払いのみ)
- 使えるのは口座残高の範囲内
支払額はデビットカードを発行している銀行の口座から即時引き落とされるので、ATMで現金を引き出して買い物するのと変わりなく、しかもその手間を省けるというわけです。
クレジットカードのようにキャッシングや分割払いの機能はないので、使いすぎる心配もありません。
利用ごとに通帳への記録が残りますし、カード発行機関によってはスマホで利用履歴や残高を照会できるものもあり、管理がしやすいのもデビットカードならでは。
さらに、利用額に応じてポイントが貯まったり、優待サービスが受けられるカードもあります。
その性質上、口座残高があれば良いので、クレジットカードよりも審査が簡単で、カードによっては15歳から発行できるという手軽さも魅力です。
利用者が多い都市銀行・ネットバンクのデビットカードには以下ものがあります。
- 三菱東京UFJ-VISAデビット
- SMBCデビット
- みずほJCBデビット
- スルガ銀行Visaデビット
- 楽天銀行デビットカード
- ジャパンネット銀行Visaデビットカード
- イオンデビットカード
この中でクレジットカードのように、海外旅行保険が付いているものはあるのでしょうか。
海外旅行保険が付帯するデビットカード
クレジットカードのように、海外旅行保険が付帯しているデビットカードはほんのわずかで、有名どころとしては以下の2枚だけです。
みずほJCBデビット | ANA マイレージクラブ Financial Pass Visaデビット |
|
---|---|---|
銀行口座 | みずほ銀行 | スルガ銀行ANA支店 |
年会費 | 初年度1,000円(税別) 23歳以下または年に1回の利用で無料に |
無料 |
付帯条件 | 利用付帯 | 自動付帯 |
傷害死亡・ 後遺障害 |
3,000万円 | 1,000万円 |
傷害・疾病 治療費 |
100万円 | 100万円 |
携行品損害 | 1旅行につき20万円程度 年間100万円程度 |
10万円 |
賠償責任 | 2,000万円 | 1,000万円 |
救援者費用 | 100万円 | 150万円 |
2017年8月現在
その他では、千葉銀行など一部の地方銀行がJCBデビットカードを発行していて、みずほJCBデビットと同等の補償内容です。
年会費は若干高くなりますが、簡単にクリアできる年会費無料の条件があるので、手軽に持てるデビットカードです。
とはいえ、デビットカードの海外旅行保険は付帯条件が利用付帯だったり、保険で一番大切な傷害・疾病治療費が100万円と少ないなど、十分な補償内容ではありません。
海外旅行保険の治療費を上乗せするために持つのは良いですが、デビットカードだけで備えるのは残念ながら無理がありそうです。
海外旅行保険はクレジットカードで備えるのがおすすめ
海外旅行保険が付帯しているデビットカードは選択肢が少なく、その補償内容もそれだけで十分とは言えません。
海外での利用、特に海外旅行保険に主眼を置くならば、クレジットカードの方がおすすめです。
「年会費無料で保険が充実したカード」を複数組み合わせれば、コストを掛けずに万が一のトラブルに十分対応可能です。
保険が自動付帯のものを選べば、持っておくだけで適用されるので、クレジットカード払いが心配な方でも大丈夫です。
年会費はかかりますが「子供・家族も補償される海外旅行保険付きクレジットカード」もあります。
カードで海外旅行保険の節約を考えるなら、やはりクレジットカードがおすすめです。
海外でのデビットカード利用の注意点
デビットカードを海外で利用する場合、いくつか注意点もあります。
J-Debitは海外で使えない
金融機関のキャッシュカードにデビット機能が付いた「J-Debit」は海外では使えません。
海外で利用できるのはVISA、JCBブランドの付くタイプのみですので、J-Debitを使っている方は注意してください。また、JCBはヨーロッパなどでは使えない場所も多いことも覚えておきましょう。
ホテルのデポジットに使えないことも
ホテルのチェックイン時にデポジット(預かり金)が必要になりますが、デビットカードではデポジットに使えない場合があるため注意が必要です。
現金で支払った場合はチェックアウト時に返金されますが、高額な現金を旅行最終日に返金されても使い道に困ってしまいます。
限度額を超えて利用できない
当然のことですが、デビットカードは口座の残高以上に利用できません。海外で入金や残高照会はできませんから、日本を出国する前に十分な残高があるか確認しておきましょう。
また、デビットカードは、デビット利用限度額とATM利用限度額の範囲内でしか利用できません。
もし途中で利用限度額に達してしまったり、ATMで必要な現金を下ろせないとなっては大変です。
それぞれの利用限度額は事前に確認しましょう。もし足りないようであれば、申請によって一時的に限度額を拡大することも可能ですので、早めの手続きをおすすめします。
海外利用での手数料が高い
海外での利用の際、国際ブランド(JCB、VISA)が指定するレートで換算されます。さらに、カード発行金融機関の手数料が上乗せされます。
手数料はカード発行金融機関によって違いますがおよそ3%ほどで、約1.6%のクレジットカードと比べるとかなり割高になっています。
また、カード発行金融機関によってはATMの利用にも手数料が掛かります。事前に確認しておきましょう。現地のATM設置金融機関から手数料を請求されることもあります。
海外旅行ではやはりデビットカードだけではなく、クレジットカードも持っていた方が安心・便利ですよ。