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海外では使えないといわれるJCBカード。海外旅行にはJCBカードを持っていくのはどうなんでしょうか。その実態を見ていきましょう。


JCBはやっぱり海外で使えない?

結論から言うと、JCBはまったく使えないということはありませんが、使えない国・お店はやはりあります

知っておきたいのは、JCBが使えるかどうかは旅行先によって変わってくるということです。

日本人が多く訪れる国や場所ではJCB加盟店も多いです。しかし有名ブランド・大型ショップなど主だったところだけで、地元の小さなショップやレストランでは使えない、といった傾向があります。

管理人の経験をもとに、JCBが使えるかどうかを国別に独断でまとめました。

ハワイ かなり多くの店で使える。
韓国 かなり多くの店で使える。
台湾 使える店が多い。
タイ 使える店もある。
フランス 使える店もある。
イタリア あまり使えない。
スペイン あまり使えない。
アメリカ あまり使えない。
中国・香港 ほぼ使えない。

JCBカード1枚だけでも問題ないのはハワイと韓国ぐらいという印象です。

その他の国は、JCBだけではカードが使えずに困る場面が何度も出てくるでしょう。

やはり海外旅行に持っていくクレジットカードは、基本的にVISAやMasterCardがおすすめです。

この2つの国際ブランドは加盟店数が多く、世界中のどこでもクレジットカードが使える店ならまず使えるからです。(VISA、Masterのおすすめカードはこちらの記事を参照)

「JCBが使える国」をJCBプラザ・ラウンジから推測

先ほど紹介した表は、あくまでも管理人の感覚的なものなので、今度はJCBが使えるかどうかを客観的な指標から考えてみましょう。

残念ながらJCBの公式情報では、国ごとの加盟店の数など具体的な数字は公開されていません。しかし、JCBの海外サービスの提供国では、加盟店が比較的多いと考えられます

JCBプラザやJCBプラザラウンジがあるのは、以下の場所です。プラザラウンジがある都市は太字にしています。サービスの詳細については別項目で解説します。

北米・南米

  • アメリカ(ロサンゼルスホノルルグアム、サンフランシスコ、ラスベガス、サイパン、ニューヨーク、シカゴ、オーランド)
  • カナダ(バンクーバー、トロント)
  • ブラジル(サンパウロ)
  • ペルー(リマ)
  • メキシコ(カンクン)

アジア・オセアニア

  • 韓国(ソウル、釜山)
  • 台湾(台北
  • 中国(香港、上海、北京、大連)
  • シンガポール(シンガポール
  • タイ(バンコク
  • インドネシア(バリ、ジャカルタ)
  • ベトナム(ホーチミンシティ)
  • フィリピン(マニラ、セブ)
  • マレーシア(クアラルンプール)
  • カンボジア(シェムリアップ)
  • オーストラリア(シドニー、ケアンズ、パース、ゴールドコースト)
  • ニュージーランド(オークランド、クイーンズタウン)
  • フィジー(フィジー)

ヨーロッパ

  • フランス(パリ
  • イギリス(ロンドン)
  • イタリア(ローマ、ミラノ)
  • スイス(ジュネーブ)
  • スペイン(マドリード、バルセロナ)
  • ドイツ(フランクフルト)
  • オーストリア(ウィーン)
  • デンマーク(コペンハーゲン)
  • オランダ(アムステルダム)
  • ハンガリー(ブダペスト)
  • トルコ(イスタンブール)
  • ギリシャ(アテネ)

アフリカ

  • エジプト(カイロ)

JCBはアジアでは使いやすく、欧米では使いにくいと言われています。JCBプラザの設置都市を見ても、やはりヨーロッパよりもアジアに強い傾向が見て取れます。

特に、日本人観光客の多い国ではJCB加盟店が多く、アジアだけでなくハワイやグアムでも広くJCBが使えます

近年では、アメリカ本土でも加盟店数網の拡大が進んでいます。アメリカの大手カード会社、ディスカバーカードと提携しており、ディスカバーカード加盟店の多くではJCBカードも使えるようになっています。


JCBが使えない国

JCBプラザやJCBプラザラウンジがない国では、あまりJCB加盟店が多くないと考えられます。プラザやプラザラウンジがある国でも、設置都市以外のエリアでは使いにくいところもあるようです。

特にヨーロッパ諸国では、有名ブランド店では使えても一般的なレストランやショップでは使えない、という傾向が強く見られます。

どのカードでもお店の方針などで使えないカードというものはあります。その時、その時で柔軟に対応できるよう、複数の国際ブランドを持っていると安心です。

JCBの便利なサービス

VISAやMastercardにはない、JCBブランドならではのメリットもあります。海外旅行の際に便利な様々なサービスが受けられますよ。

ハワイに強い!JCB海外優待パンフレット

JCBでは10の地域について、おすすめの加盟店を紹介したMAP付きのガイドを配布しています。このガイドを提示してJCBカードで支払いをすると、ショップごとに割引やプレゼントなどの優待が受けられます。

特にJCBのメリットを感じられるのはハワイ旅行。

ハワイでは誰もが利用するワイキキ・トロリーですが、JCBカードを提示するとピンクラインのトロリーに無料で乗車できます

JCBプラザやJCBプラザラウンジ、緊急時のコールセンターなどの情報もまとまっているので、対応の地域へ行く際には必ずゲットしましょう。

海外優待パンフレットは、カード発行会社へ請求すると送付してもらえますが、JCBの公式サイトからダウンロードして印刷してもOKです。また、JCBプラザやラウンジ、羽田空港、関西国際空港でも配布しています。

JCBプラザとJCBプラザラウンジ

JCBプラザ・JCBプラザラウンジは、海外に設置されたサービス窓口です。

2つの共通サービスは以下のとおり。

  • JCB加盟店の案内、観光情報
  • JCB加盟店のホテル、レストラン、またオプショナルツアーや各種チケットの予約
  • カード紛失、盗難など緊急時のサポート
  • 無料Wi-Fi

JCBカードが使えるお店の紹介や予約をしてくれたり、現地のおすすめ観光情報を教えてもらったりできます。

レストランやオプショナルツアーなどの手配は、個人でするとなると面倒なこともあります。また、言葉の心配もありますが、JCBプラザに頼めば安心です。

これらに加え、プラザラウンジでは以下のサービスも受けられます。

  • インターネットの利用、プリントアウトが無料
  • 日本語新聞や雑誌の閲覧
  • 現地ガイドブック、情報誌の閲覧
  • ドリンクサービス
  • マッサージ機
  • レンタル傘
  • 荷物の当日中一時預かり

ラウンジでは、ドリンクを飲んだりマッサージ機で疲れを癒したり、ほっと一息つけます。ショッピングの途中で休憩をかねて立ち寄れば、購入したものを一時預かりしてもらえるので、身軽に1日を楽しめます。

レンタル傘も、急なスコールのときなどに助かります。

出国前に使えるJCBプラザコールセンター

JCBプラザの日本コールセンターからも、JCBプラザ同様にレストランやオプショナルツアーなどの手配ができます。

具体的に予約の内容が決まっていなくても、観光プランについて相談に乗ってもらえるのも嬉しいところ。「エステに行ってみたい」「ローカルフードが食べたい」「人気のレストランに行きたい」など、気軽に電話してみましょう。

オフラインでも使えるアプリ「たびらば」

ここまでで紹介したJCBのサービスをギュッとまとめたのが、JCBのアプリ「たびらば」です。世界23のエリアに対応していて、おすすめのレストランやショップ、優待情報などを調べられます。

現地スタッフがブログ形式でリアルな情報を発信しているので、ガイドブックや、上記の優待パンフレットにも載っていないような最新情報が得られます。

お店によってはアプリから予約までできるので、JCBプラザで手配を頼む手間すら省けるでしょう。

また、主要エリアのマップはオフラインでもGPSがあれば現在地の確認もできますし、チップ計算機能、簡単な現地語の会話集などもあります。旅行の計画段階から帰国まで、何かと便利なアプリです。

 

このように、お店での支払い以外にも便利なサービスがたくさんあるJCBカード。確かにVISAやMasterCardに比べて加盟店は少ないですが、日本発のJCBだからこその決め細やかなサービスが、別の角度から旅を快適に楽しくしてくれます。

そこにJCBを持つ価値があるでしょう。