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「これまでキャッシングしたこともないし、する予定もない」という方は、クレジットカードのキャッシング枠を設定するべきか悩んでしまいますよね。

キャッシング枠の基礎知識を解説するとともに、メリット・デメリットを紹介した上で、設定すべきかどうかを見てみましょう。

海外旅行に行くかもしれないなら、海外ATMでキャッシングできると現地通貨をお得に&便利に引き出せるので、キャッシング枠のあるカードは1~2枚持っておくのがおすすめです。

【海外キャッシング手数料比較】外貨両替よりカードがおすすめ


クレジットカードのキャッシング枠とは?

キャッシング枠とは、クレジットカードを使ってお金の借入ができる金額のことです。日本国内はもとより、海外の銀行ATMを使って、現地通貨を借入れできます。

キャッシング枠はカードの利用総額に含まれている

クレジットカードには、「キャッシング枠」と買い物ができる「ショッピング枠」に分かれています。

例えば、「三井住友VISAクラシックカード」のショッピング枠とキャッシング枠は、以下のようになっています。

総利用枠 10万円~80万円
ショッピング枠 10万円~80万円
リボ・分割利用枠 0~80万円
キャッシング枠 0~50万円

ショッピング枠とキャッシング枠は別々の枠ではなく、総利用枠の中に含まれているものです。ショッピング枠とキャッシング枠は、以下のように互いに影響しあっています。

総利用枠が80万円の場合、ショッピング枠が50万円ならキャッシング枠は30万円までしか設定されません。

設定されたショッピング枠 設定可能なキャッシング枠
10万円 0~50万円
30万円 0~50万円
50万円 0~30万円

一方で、総利用枠が80万円でショッピング枠が10万円の設定だとしても、キャッシング枠の上限は50万円であり、70万円のキャッシング枠設定はできません。

カードローンとの違いは?

カードでお金を借りると聞くと、真っ先に消費者金融のカードローンを思い出すかもしれませんが、カードローンとは以下の点で違いがあります。

年会費

クレジットカードの中には年会費無料のものがあれば、年会費がかかるカードもあります。一方のカードローンは、入会金や年会費が発生しません。

海外での利用

キャッシング枠が設定されているクレジットカードは、日本国内はもちろん、海外でもショッピングやお金の借入が可能です。一方、カードローンは日本国内での現金借入しかできず、ショッピングや海外での現地通貨借入はできません。

金利

クレジットカードの「JCBカード」のキャッシングと、JCBが提供しているカードローン「FAITH」では、金利に大きな違いがあります。

適用金利は、限度額や支払方法によって変動します。

クレジットカードのキャッシング枠のメリット・デメリット

クレジットカードのキャッシング枠には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット1:審査がない

カードローンを利用したいとすると、銀行のカードローンでも消費者金融のカードローンでも、必ず審査を受けなければなりません。発行までに数日~数週間かかる場合もあります。しかし、一度キャッシング枠付きのクレジットカードを発行しておけば、改めてキャッシング枠の審査を受ける必要がなく、すぐに使うことが可能です。

メリット2:ばれにくい

ローンカードをATMで利用したり、財布の中にローンカードを入れているのを見られたり、カードローン会社から明細の封筒が来たりすると、借金をしていることがまずばれます。しかし、クレジットカードやカード明細の封筒を見られても、借入がばれることはまずありません。

メリット3:海外でも現地通貨を借りられる

カードローンは、基本的に日本国内の銀行ATMからしかお金を借りられません。インターネットでの借り入れも可能ですが、海外で現地通貨を借入れることはできません。しかし、クレジットカードならば海外の銀行ATMからも現地通貨を借入できます。

しかもそのコストは、外貨両替所の両替手数料もずっと安いため、海外旅行に行く方は覚えておきましょう。

icon-chevron-circle-right 【海外キャッシング手数料徹底比較】外貨両替より実はお得

デメリット1:融資条件が良くない

外貨両替と比べると海外キャッシングはお得ですが、日本国内のカードローンと比較すると、クレジットカードのキャッシングの融資条件はよくありません。

JCBのカードローン「FAITH」と、主なクレジットカードのキャッシング枠の融資条件を比べてみましょう。

カード名 限度額 金利(実質年率)
FAITH 50万円~500万円 4.4%~12.5%
楽天カード 0~50万円 18%
三井住友VISA
クラシックカード
0~50万円 18%
リクルートカード
(VISA)
0~10万円 14.95%~17.95%
JCBカード 0~100万円 15%~18%
イオンカード 0~300万円 7.8%~18%

設定された限度額に応じて金利が決定されます。限度額が低いクレジットカードのキャッシング枠は、どうしても設定される金利も低いのです。

デメリット2:ポイントが付かない

クレジットカードでショッピングをすると、利用金額に応じて0.5%~1.5%程度のポイントが付与されます。一方、クレジットカードのキャッシング枠を利用しても、クレジットカードのポイントは基本的に付きません。

デメリット3:不正利用補償の対象外

多くのクレジットカードには、紛失・盗難保険や不正利用補償が付帯しています。紛失・盗難の被害に遭ったクレジットカードを使われた場合、インターネット上でカード情報を盗まれて不正利用された場合などに適用される補償です。しかし、これらの補償はクレジットカードでショッピングをされたときのみ対象で、キャッシングの被害は対象ではありません。

デメリット4:審査が厳しくなる

同じクレジットカードを申し込むとしても、キャッシング枠を0円希望するのと50万円希望するのとでは、前者の方がクレジットカードの審査は通りやすくなります。また、住宅ローンやマイカーローン、他のカードローンの審査を受ける際、クレジットカードのキャッシング枠を利用していると、審査担当者の印象が悪くなります。


こっそり借りたい、すぐに借りたい人、海外で利用する人にはおすすめ

キャッシング枠の付いたクレジットカードならば、改めて審査を受ける必要がないため、すぐに借りたい人に向いています。

また、カードローンでは発行までに時間がかかる一方で、キャッシング枠の付いたクレジットカードならば、すぐにお金を借りることができます。そして、24時間365日営業しているコンビニATMはもちろん、海外の銀行ATMでも借入ができるので、いつでもどこでも借入したい人におすすめできます。

ただし、融資条件がよくなく様々な審査も厳しくなるため、利用は最低限にとどめて、計画的に利用しましょう。