年会費無料でポイント還元率1%の「楽天カード」はとても人気のクレジットカードですが、海外保険について言えば、かなり注意が必要なカードです。

女性向けの楽天PINK(ピンク)カードやお買い物パンダ・FCバルセロナ・楽天イーグルスデザインのカードも旅行保険の内容はまったく同じとなっています。

年会費 無料
国際ブランド VISA/Master/JCB

楽天カードの海外旅行保険は補償額だけなら優秀

楽天でのショッピングに使うとポイントが2倍貯められる楽天カード。
普段のショッピングだけでなく宿泊予約やデリバリー、レストランなど、多岐にわたる楽天グループや加盟店を使う方にとって、ポイント還元率が高く優秀なカードです。
そして年会費無料ながら、充実した海外旅行保険が付帯しているのも特徴です。

当サイトで紹介している年会費無料の究極旅行保険カードと比較してみましょう。

  楽天カード 究極旅行保険カード
事故死亡・後遺症 2,000万円 2,000万円
傷害・疾病治療 200万円 200万円
携行品損害 20万円 20万円
救援者費用 200万円 200万円
賠償責任 2,000万円 2,000万円

補償額は究極の旅行保険カードと同等の内容となっています。

しかし、楽天カードの海外旅行保険にはいくつか注意すべきポイントもあります。それらを把握していないと、万が一の際に補償が受けられない場合もありますので、しっかり覚えておきましょう。

 

保険適用条件に要注意

究極カードは保険が自動付帯であるのに対し、楽天カードは利用付帯。保険適用のために利用条件があり、カードを持っているだけでは補償を受けられません。この点は注意が必要です。

保険が適用される使い方

楽天カードの海外旅行保険は利用付帯です。

利用付帯の条件はカードによって少しずつ違いますが、楽天の場合「日本を出国する前に、条件に該当する代金を楽天カードで支払っていること」が保険適用の条件です。

条件とは、以下の2つ。このうちのどちらかに当てはまった支払いを出国前にカードで払えばOKということです。

自宅から出発空港までの交通費

電車、バス、タクシー、航空機など、自宅から空港までの移動手段になる公共の乗り物(公共交通用具)の費用が対象です

自宅から最寄り駅までのタクシー、駅から空港までのバスなど、移動のうち一部分だけでも構いません。額も、1円以上ならいくらでもOKです。ただし、回数券やプリペイドカード、ICカードへのチャージ分については状況により異なるので、事前に問い合わせて確認する必要があります。

自家用車のガソリン代や高速道路料金、空港の駐車場代など、またレンタカー費用は公共交通用具ではないので、対象になりません。

海外旅行代金

海外航空券、海外ツアーが対象になります。日本から渡航先への航空券だけでなく、目的地までの乗継便の航空券も対象です。海外ツアー料金は旅行代理店で予約した海外パックツアーが対象です。

これらのうち、行程の一部でもカードで支払っていればOKです。

国内での宿泊費(空港近くで前泊など)は対象になりません。また、国外のホテル代を個人で払う場合も、パックツアーではなく個人の手配旅行となるため、対象外です。

要注意なのが、出国前の決済であるということです

利用付帯条件において、国外での利用でもOKというカードも多数ありますが、楽天の場合は国内の使用に限っています。出国前にカードでの支払いをしっかり済ませておきましょう。

 

18歳未満の子供は補償されない

楽天カードの海外旅行保険には、家族特約がありません。ただ、家族カードを持っていれば補償が受けられます

たとえば、Aさんが楽天カード会員、Aさんの妻が家族カードを持っていて、5歳の子供と3人で海外旅行へ行ったとします。このとき、Aさんが楽天カードで3人分の交通費やツアー代など、利用条件に当てはまる支払いをしていた場合、Aさんのカードに紐付けされた家族カードを持つAさんの妻も保険が適用されます。

しかし家族カードは18歳以上でなければ持てないので、この場合5歳の子供は保険の対象外となります。

また、Aさんが自分の航空券だけをカードで支払った場合、妻は保険の対象になりません。妻の分もまとめて支払う必要があります。

18歳以上の家族であれば無料で家族分も補償が受けられるので、家族旅行の際はまとめ払いしておきましょう。

ちなみに、家族でなくても楽天カード保有者複数名で旅行に行く場合、保険の適用条件に当てはまる支払いを代表者がまとめてカードで支払っても、カード保有者全員が利用条件を満たしたと判断され、補償対象になります。

 

携行品損害・救援者費用は年間限度額あり

楽天カードでは、携行品損害は20万円、救援者費用は200万円までの補償が受けられます。しかしこの2つの限度額は、年間限度額です

たとえば、1回の旅行で10万円のカメラを壊してしまい、保険金10万円を貰ったとします。すると年内は携行品損害の補償額は10万円となるわけです。年が変わればリセットされ、また補償額は20万円に戻ります。

救援者費用も同様です。年間で複数回旅行に行くような方は、留意しておきましょう。

 

ポイントを押さえて楽天カードを使いこなそう

楽天カードは年会費無料でポイント還元率も悪くないですし、普段使うクレジットカードとしてはよいカードだと思います。ですが、海外旅行保険は適用条件をしっかり理解して使う必要があります。

安易に「楽天カードが1枚あれば海外旅行保険は大丈夫」と誤解している方は特にご注意を。

カードの保険で十分な補償額を準備するなら、ほかにも保険が充実したカードを追加して、補償額の上乗せを検討してみてください。

icon-chevron-circle-right「年会費無料」の海外旅行保険付きカード ベスト4

また、楽天カードは子供の補償対象とすることができません。子供の海外旅行保険もクレジットカードで万全にするには以下の記事を参考にしてください。

icon-chevron-circle-right子供・家族の分まで補償される家族特約付きカード

 

保険金請求申請の手順

保険を使うようなトラブルにあったときには、落ち着いて行動すること重要です。また、きちんと補償を受けるために必要な手続き、書類などもあります。

事前に流れを確認しておくと、万が一の際にもスムーズに行動できるでしょう。

病気・ケガ

病院で診察や治療を受け、自分で支払いをします。領収書、診断書を受け取り、帰国後に保険金を請求します。必要な書類などの指示を受けるため、なるべく早い段階で保険会社へ連絡しましょう。

賠償責任・救援者費用

まずは保険会社に連絡。帰国後に保険金の請求手続きをします。ケースごとに必要な書類などが変わってくるので、とにかく第一に保険会社へ連絡し、指示に従いましょう。自分で勝手に判断してはいけません。

携行品損害

盗難や事故の場合、警察へ連絡して事故証明などの書類を入手し、それらを使って帰国後に請求手続きをします。警察への連絡と合わせて保険会社へも連絡し、細かい手続きについて指示を仰ぎましょう。

 

問い合わせ窓口

いずれの場合も、保険会社への連絡が肝心です

国や地域、問い合わせ内容によって窓口が変わるので、事前にチェックし、すぐに分かるようにしておきましょう。

出国前の問い合わせ 楽天カードデスク(三井住友海上)
0120-456-029(年中無休・24時間・フリーダイヤル) 上記無料ダイヤルが使えない場合は018-888-9289(年中無休・24時間・有料)
渡航先からの事故受付・相談、その他の問い合わせ 楽天カード保険デスク(三井住友海上)
81(国コード)-18-888-9289
渡航先から緊急医療などに関する問い合わせ 三井住友海上の緊急医療アシスタンスサービス
アメリカ本土・ハワイ・グアム・サイパン 1-877-300-3931
シンガポール 800-810-2355
中国北部(河北地区、東北地区) 10800-813-2784
中国南部(上記以外、上海市、重慶市など) 10800-481-2967
その他の地域 81-18-888-9998
渡航先でのカードの紛失・盗難 楽天カードコンタクトセンター紛失・盗難専用ダイヤル
81(国コード)-92-474-9256(年中無休・24時間)
出発前・帰国後のカード紛失・盗難に関する問い合わせ 楽天カードコンタクトセンター紛失・盗難専用ダイヤル
0120-86-6910年中無休・24時間・フリーダイヤル) フリーダイヤルを利用できない場合は090-474-9256(24時間)
帰国後の問い合わせ 楽天カード保険デスク(三井住友海上)
0120-456-029(年中無休・24時間・フリーダイヤル)

81で始まる番号は、コレクトコールでかければ電話を受けた側(問い合わせ窓口)が通話料金を負担してくれます。

日本で借りたレンタル携帯電話の場合や、現地の電話機の種類によってはコレクトコールが使えないこともあります。また、ホテルの電話はサービス料などが上乗せされることもあります。

国によっては通話料がとても高いところもありますので、現地での電話事情を事前に確認してください。